市民ケーン
(しみんけーん Citizen Kane)
1941年5月1日に公開されたアメリカ映画。
監督はオーソン・ウェルズでであり、オーソン自身が監督・製作・脚本・主演を務めている。オーソンにとっての処女作品であり、製作に関して会社が一切口出しをしないという破格の条件の元に作成された。大富豪の死にまつわる謎をドキュメンタリータッチで描く社会派ヒューマンドラマ。第14回アカデミー賞に多数ノミネートされ(ただし受賞は脚本賞のみ)、他にもナショナル・ボード・オブ・レビュー賞、第7回ニューヨーク映画批評家協会賞・作品賞受賞など、関係者からはまずまずの評価を得たものの、商業的にはほとんど評価をされず、オーソン・ウェルズの映画監督としての人生を暗いものにした作品である。しかし、当時は斬新すぎて評価されにくかった、さまざまな表現方法や撮影テクニックが再評価され、今では「映画史上最高の作品ベストテン」などの企画では常に1位~2位を争うほどの作品であり、映画を志す者にとっは教科書代わりの存在である等、公開当時とは一変して20世紀を代表する映画作品のひとつとなっている。
※ボーダーレスに所属するクリエイターの作品ではありません
あらすじ
新聞王であるケーン(オーソン・ウェルズ)は「バラのつぼみ」という謎の言葉を残して死んだ。彼への評価はまさに賛否両論であったが、その死は各メディアを賑わしニュース映画も作成されていた。そんな中、経営者ロールストンはそのニュース映画の内容に難色を示し、ケーンの最期、つまりは「バラのつぼみ」という言葉に焦点が当たるように作り直しを求めた。編集者のトンプソンはケーンの生涯を掘り下げるべく、彼の出生からその謎の死に至るまでを調査すべく、彼と強い関わりを持つ5人を訪ね「バラのつぼみ」という言葉の謎を解き明かそうとするのだが...
エピソード
同作は新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストの生涯をモチーフに作製された。ハーストはこの映画が作製されることを知ると、自分のプライベートを暴かれることや、愛人で女優のマリオン・デイビスとの関係をスキャンダラスに伝えられることを恐れ、評論家の買収や、劇場への圧力など、映画の公開を妨害しようとして、あらゆる影響力を行使したといわれている。監督のウェルズおよびRKOは、当然、圧力に抵抗したものの上映館数は減少。上記の通り、関係者からは一定の評価を得つつも、公開時には駄作の烙印を押されたのは、このことも遠因しているとされる。
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