インランド・エンパイア
(いんらんど・えんぱいあ Inland Empire)
2006年12月15日に公開されたアメリカ・ポーランドの合作映画。
監督はデヴィッド・リンチであり、脚本・製作・音楽など多くの業務も彼が担当している。現実と劇中劇などが複雑に絡み合うストーリー構成は、リンチの新境地的な作品といわれる。だが、リンチ本人は「トラブルに陥った女の話」(about a woman in trouble)とだけ語っている。全米批評家協会賞の実験的映画賞受賞、また第63回ヴェネツィア国際映画祭プレミア上映作品でもあり、高い評価を受けている。
※ボーダーレスに所属するクリエイターの作品ではありません
あらすじ
「暗い明日の空の上で」という映画の製作が決まり、ハリウッドに住む女優ニッキー・グレイス(ローラ・ダーン)は主演に抜擢される。キングスリー・スチュワート(ジェレミー・アイアンズ)監督や、もうひとりの主役であるデヴォン・バーク(ジャスティン・セロー)たちと共に映画作りに情熱を燃やすニッキー。しかし、この映画はポーランド民話を元にした映画「47」のリメイク作品だった。47は主役の2人が謎の死を遂げるなど、いわくつきの映画だったのだ。それでも映画の製作は行われ撮影は進む。だが、やがて、かつてのジンクスが再燃するかのように、グレイスの身の回りでも不可解なことが起こり始める。それはまるで、映画の内容がプライベートに乗り移ってくるかのような展開になっていくのだった。
エピソード
リンチが好きな時に撮影するという、半ば趣味のような撮影方法をとったために製作期間が2年半以上もかかった。そういった撮影方法に制作会社が難色を示し、結果的に自主制作映画のようなかたちになった。また、本作を2006年のカンヌ映画祭へ出展するつもりでいたが、完成が間に合わずにエントリーができなかった。
脚本に関しては、撮影時に監督が毎朝各役者に数ページの「作りたて脚本」を手渡すというものだった。また、本作をはじめリンチはなかなかハリウッドの映画作りに馴染めず海外から資金調達を行うことが多い。
"ストリートパーソン2"と、セリフのある正式な配役をもらっている裕木奈江であるが、当初はエキストラとして参加する予定だった。
フィルム撮影ではなく、全編デジタルビデオカメラで撮影された。使用したカメラはソニーのDSR-PD150であった。
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