マッチポイント
(まっちぽいんと Match Point)
2005年12月28日に公開されたイギリス映画。
監督はウッディ・アレンであり、脚本も本人が担当しているが、出演はしていない。ウッディ・アレンの作品はニューヨークを舞台にしているものが非常に多いが、本作は珍しく全編をイギリスで撮影している。英国紳士たちを相手に、野心と才能で地位と財産を手に入れようと企む男の恋愛サスペンスムービー。90年代後半を転機に、ウッディ・アレンの作品は古典ジャンルへの嗜好を覗かせているが、本作もその例外ではない。アカデミー脚本賞にノミネート、ゴールデングローブ賞助演女優賞ノミネート(スカーレット・ヨハンソン)。キャッチコピーは『愛に負けるか。欲に勝つか。それでも人生は、運が決めるー』
※ボーダーレスに所属するクリエイターの作品ではありません
あらすじ
主人公であるクリス(ジョナサン・リース=マイヤーズ)は、プロテニス選手であるが自身のプレイに限界を感じて、そろそろ別の道を歩みたいと考えていた。大金持ちの知り合いを増やそうと特別会員制のテニクラブでコーチをしているとき、彼はハンサムな上流階級出のトム(マシュー・グッド)と友人となり、トムの裕福な家族とも交友を深め始めていくことになる。トムの妹・クロエ(エミリー・モーティマー)はハンサムなクリスに一目ぼれ。彼を伴い上流階級のパーティーに出るのだが、そこでクリスはアメリカ人で女優志望のノラ(スカーレット・ヨハンソン)と出会ってしまう。美しくも妖しいノラのことが気になりつつも、彼はクロエと恋に落ち付き合うことになる。クロエの紹介で、彼女の父親が経営する会社の管理職の地位を手に入れるクリス。順調にサクセスストーリーを歩んでいる彼なのだが、心の中では、あのパーティーで出会ったノラのことが忘れられないのだった...
エピソード
ウッディ・アレンといえば、監督・脚本そして主演もすべてこなすことで有名であるが、本作には出演していない。自身が出演していない監督作品はこれで10作目となる。
本作ではロイヤル・オペラ・ハウス、ウェストミンスター宮殿、30セント・メリー・アクス、Blackfriars Bridgeなど、ロンドンの様々な名所を鑑賞することもできる。
ウッディ・アレンの大ファンとしても知られている、劇作家で映画監督のケラリーノ・サンドロヴィッチは本作について「アレン・マニア以外の人にも胸を張って勧めることのできるアレン映画」と絶賛している。
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