気狂いピエロ
(きちがいぴえろ/きぐるいぴえろ Pierrot Le Fou)
1967年7月7日に公開されたフランス映画。
監督はジャン=リュック・ゴダール。原作はライオネル・ホワイトの小説「十一時の悪魔」である。「勝手にしやがれ」と並んで、ゴダールのヌーヴェルヴァーグ時代の代表作とされる。特に映画的な文法や基本に基づいた撮り方にこだわらず(もしくはこだわらないように見せかけて)、長回しの合間合間に写し出される独特のインサート、そして物語は映画史に残る衝撃のラストシーンに至る。破滅への逃避行を続ける不毛な男と女を描いた、ヌーヴェルヴァーグの記念碑的な作品であると評価されている。
※ボーダーレスに所属するクリエイターの作品ではありません
あらすじ
主人公フェルディナン(ジャン=ポール・ベルモンド)の通称は「気狂いピエロ」。彼は結婚をしていたが、非常に退屈で不幸な日々を送っていた。ある日のパーティで昔の恋人であるマリアンヌ(アンナ・カリーナ)と再会したフェルディナンは、そのまま二人で一夜を過ごす。朝になり彼が目を覚ますと部屋には、首にハサミが突き立ったままの、見知らぬ男の死体があった。そんな状況の中、まったく動じないマリアンヌ。彼女に問いただすと「わけはあとで話すから」といわれ、二人の逃避行がはじまるのだった。フェルディナンは面倒なことに巻き込まれていると感じながらも、退屈な日常から逃れるチャンスだとも考えていたのだった。アルジェリア人のギャングに追いかけられたりしながらも、フェルディナンの顔は明るく満足げであった。ある海岸ではまるでロビンソン・クルーソーのような自給自足の生活を送ったりもしたのだが、そんな生活を楽しんでいるフェルディナンと違って、マリアンヌは少々面倒くさく感じてきていたようだった。とある街にさしかかった時、彼女は不思議な小人をハサミで突き刺し殺すと、煙のように消えてしまったのだった...
エピソード
本作のタイトルは日本では「気狂いピエロ」と訳されている。正しい読み方は「きちがい-」であるが、差別語にまつわる各放送局や販売元の配慮によって「きぐるい-」としているところが多い。また、最近ではフランス語をカタカナ表記した「ピエロ・ル・フ」とするところもある。
主演女優のアンナ・カリーナはゴダールの元妻である。二人は1961年に結婚し、65年に離婚している。
映像・動画制作をご検討のお客さま
映像・動画制作の目的は、お客さまによって違います。
お客さま一人一人の目的やお悩みに対して的確で柔軟なご対応ができるのは、
完全内製化体制で実績を積んできたボーダーレスならでは。
映像・動画に関するご相談は、対応力と制作技術に自信を持つボーダーレスにお任せください。
ご相談や無料お見積りのご依頼は、電話またはメールからお気軽にどうぞ。