勝手にしやがれ
(かってにしやがれ À bout de souffle)
1960年3月16日に公開されたフランス映画。
監督はジャン=リュック・ゴダールであり、脚本も自身が務めている。ゴダールにとって長編作品のデビュー作であり、ヌーヴェルヴァーグの決定打的作品ともいえる。シーンを徹底的に省略するジャンプカット、雑にも思えるハンディのショット、隠し撮り風の不鮮明極まりない映像。救いようのない無情感と、強烈に後を引くバッドエンディング。本作の成功によってゴダールの知名度を爆発的に広め、「ヌーヴェルヴァーグの旗手」としての地位を確固たるものにした。ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)、ジャン・ウィゴ賞など、世界中のあらゆる賞を受賞しただけでなく、アメリカン・ニューシネマ等、世界中の映画に影響を与えた、20世紀を代表する映画のひとつである。
※ボーダーレスに所属するクリエイターの作品ではありません
あらすじ
主人公は冴えないチンピラのミシェル・ポワキャール(ポール・ベルモンド)。自動車泥棒のプロである彼はマルセイユで自動車を盗み、追ってきた白バイ警察官を射殺してしまう。パリに到着するも金がなく住む場所もない。そんな中、ミシェルは恋人のアメリカ人留学生パトリシア(ジーン・セバーグ)と行動を共にする。だが、パトリシアはミシェルが警察に追われていることに気がついてしまう。二人の逃避行がはじまる。ミシェルは「金ができたら外国へ行こう」と誘う。うなずくパトリシアであるが、実はもう、そのときに心変わりしていたのかもしれない。ミシェルは彼女に通報されてしまう...
エピソード
映画監督のアレクサンドル・アストリュックは「それは爆弾のように炸裂した。たった一本の映画で、ゴダールは"明日の映画"を発明したのである」と語り、本作をヌーヴェルヴァーグ(=新しい波)に相応しい作品として高い評価をしている。
本作で有名な「ジャンプ・カット手法」は上映時間の短縮の中、苦肉の策として誕生した。それ以外にも製作時間がない中で手探りで作られた部分が数多く存在する。しかしそういった経緯があったゆえに傑作が誕生したと解釈されている。
ジュリーこと沢田研二が1977年にリリースしたシングル『勝手にしやがれ』は、本作をモチーフに作られた歌である。
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