華氏911
(かしきゅういちいち Fahrenheit 9/11)
2004年6月23日に公開されたアメリカ映画。
監督は『ボウリング・フォー・コロンバイン』でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞やカンヌ映画祭55周年記念特別賞を受賞したマイケル・ムーア。本作は2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件時のジョージ・W・ブッシュ政権の対応を批判し、ブッシュ一族とビン・ラディンを含むサウジアラビア有力一族との密接な関係を追ったコメディタッチのドキュメンタリー作品である。第57回カンヌ国際映画祭で最高賞パルム・ドールを受賞し、スタンディングオベーションが30分近く続くなど非常に高い評価を受けた。ドキュメンタリー作品としては異例の全世界2億2千万ドルの興行収入を記録したが、この作品は「扇動的」、「やらせ」「作為的な編集がされている」などムーアに対して多くの批判が集まった。さらにムーアへの反論本も多数出版され一種の社会現象となった。ディズニーから配給拒否されたことでもさらに話題を呼んだ。キャッチコピーは「それは自由が燃える温度」。
※ボーダーレスに所属するクリエイターの作品ではありません
あらすじ
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件の際の、ジョージ・W・ブッシュ政権の対応を批判し、その当時のビンラディン家を含むサウジアラビア王族との密接な関係を描いている。ムーアの自著「アホでマヌケなアメリカ白人」の内容でもある9.11テロを軸に「何故アメリカが標的になったのか」「テロ後のアメリカの動き」「アメリカの戦争とは正義のためではないのか?」という疑問を元に、数々のイラク戦争の疑惑を検証し、その意義を問う作品になっている。
エピソード
本作は大統領選挙前に公開されたが、ほとんど影響はなかったとされている。
タイトルはレイ・ブラッドベリのSF小説「華氏451度」を原作としたフランソワ・トリュフォーの監督による、1966年のイギリスの長編SF映画「華氏451」にちなんでネーミングされた。しかしブラッドベリは「作品内容に対して自分の意見は一切関係ない」、「勝手に題名を使われた」などとムーアを批判している。これに対してムーア自身は「華氏451度に敬意を表して映画タイトルに使用した」と発言している。
本作はゴールデンラズベリー賞でブッシュの「最低主演男優賞」、ラムズフェルドの「最低助演男優賞」など5部門にノミネートされ、そのうち4部門を受賞した。これは、ラジー賞方式の映画に対する賞賛とブッシュ政権への批判である。
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