ウディ・アレン
（Woody Allen 1935年12月1日～）
アメリカの映画監督であると同時に、俳優、脚本家、小説家、クラリネット奏者など様々な顔を持ち、コメディからシリアス、ラブロマンスまでさまざまなジャンルの映画を作り続けている多才な人物として知られる。
映像作品に対するこだわり
ウディ・アレンといえばニューヨーク、というのが相場になっているように、自身が生まれ育ったニューヨークの文化や暮らしを作品に押し出すことが多く、彼の作品の大半がニューヨークを舞台に製作されている。そのため、「スピルバーグはアメリカ人のために映画を作り、ウディ・アレンはニューヨーカーのために映画を作る」と言われる。コメディアンとしても成功しているが、内向的・自虐的と明るい笑いではなく、どこか暗い陰気な笑いを得意とする。自身が「ユダヤ人である」ということを逆手にとり、ユダヤ的なキャラクターを意図的に演じ、笑いに繋げる。子どもと大人、計算と無計画が同居した複雑なキャラクターで人気を集めている。だが、この"ユダヤ人"をテーマにした笑いは、場合によっては人種差別と捉えられることもあり、ウディ・アレンの真意や面白さを伝えることの障害となる場合も多い。とはいえ、ヨーロッパ、特にフランスを中心に、彼のブラックなユーモアを愛する数多くの隠れウディマニアが存在し、日本でも舞台作家で映画監督のケラリーノ・サンドロビッチ等、彼を信奉者する者は数多い。映画人の間では、「監督、脚本、主演の三役をこなして成功することが出来た映画人は、チャールズ・チャップリンとオーソン・ウェルズとウディ・アレンの3人だけだ」という最上級の褒め言葉で語られることが多く、天才という表号を与えられた数少ない人物のひとりである。
エピソード
映画「アニー・ホール」でアカデミー賞の作品・監督賞を受賞した際に、授賞式を欠席。行きつけのジャズ。クラブでクラリネットを演奏していたという逸話を持つ。
カンヌ国際映画祭では44回も上映されているにもかかわらず、一度も会場には行っていない。
スウェーデンの映画監督、イングマール・ベイルマンを尊敬し、目標としている。
代表作品
日本映画作品
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