東京物語
(とうきょうものがたり)
1953年(昭和28年)11月3日に公開された日本映画。
監督は小津安二郎であり、脚本は野田高梧と、小津自身も担当している。小津の集大成的な作品であり、もっとも国際知名度が高い作品でもある。子供たちの家族を訪ね上京する老夫婦を描く、哀しく、そして切ないヒューマンドラマであると同時に、核家族化や高齢化社会の問題を先取りした作品であるといわれている。日本国内で選定される、映画のオールタイムベスト10などの企画には必ずといってよいほど上位に選ばれるのはもちろん、イギリス国営放送のBBCが1995年に発表した『21世紀に残したい映画100本』に、黒澤明監督の「乱」や「椿三十郎」、北野武の「ソナチネ」などとともに選出されている他、作品自体がニューヨーク近代美術館の収蔵品となっているなど、海外での評価も高い、日本映画を代表する名作中の名作である。
※ボーダーレスに所属するクリエイターの作品ではありません
あらすじ
広島・尾道に暮らす、周吉(笠智衆)、とみ(東山千栄子)の老夫婦が、20年ぶりに東京に住む子どもたちを訪ねる。途中の大阪では三男に会い、そして東京には長男の幸一と、長女の志げにも会える... 楽しみにしていた上京。だがしかし、長男も長女も仕事が忙しく、自分たちのことをあまり構ってはくれないのだった。そんな時、戦死した次男の嫁である紀子(原節子)だけが、まるで実の娘であるかのように、かいがいしくお世話してくれるのだった。未亡人の紀子の、昔と変わらない心遣いと優しさに喜ぶ周吉ととみの老夫婦であったのだが...
エピソード
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の「みんな元気」、ヴィム・ヴェンダース監督の「東京画」、台湾の映画監督侯孝賢の「珈琲時光」、ドイツの監督ドーリス・デリエの「HANAMI」、そして山田洋二監督の「東京家族」と、世界中で本作をオマージュした映画が作られている。
小津監督の作品で、1949年の「晩春」、1951年の「麦秋」、そして本作の「東京物語」、この3本ともにすべてヒロインとして原節子が出演している。その際の役名もすべて『紀子』であり、この3作品をまとめて『(小津の)紀子三部作』などと呼ぶことがある。ただし、役名は同じ紀子であるが、設定としては全くの別人である。
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