泥だらけの純情
(どろだらけのじゅんじょう)
1963年(昭和38年)2月10日に公開された日本映画。
監督は中平康。原作は藤原審爾の同名短編小説「泥だらけの純情」である。脚本は馬場当が務めている。外交官の令嬢とチンピラやくざのピュア・ラブストーリーで、1977年にも富本壮吉監督・山口百恵と三浦友和のダブル主役によって映画化されている。また、1991年にはドラマ化が行われるなど高い作品人気を誇っている。
※ボーダーレスに所属するクリエイターの作品ではありません
あらすじ
外交官の令嬢・樺山真美(吉永小百合)とチンピラやくざの次郎(浜田光夫)。本当ならば絶対に交わることのない二人が出会ったのは新宿の盛り場だった。不良学生たちに絡まれ、ちょっかいを出されそうになっていた真美を、麻薬の運び屋の仕事中である次郎が助けてやったのだった。しかし、その乱闘の際、絡んできた不良学生は誤って自分の出したナイフで死んでしまう。次郎も大ケガをして、その場を逃げてしまっていたのだが、彼の兄貴分の花井(小池朝雄)は出頭することを勧めた。真美もその事件の本当の事情を警察に話すなどして、自首をした次郎はすぐに釈放された。それ以来、二人の距離は急激に近くなっていくのだった。しかし、二人の間に流れる平和な時間は、そう長くは続かなかった。次郎は警察から泳がされている... おそらくはヤクの密売について、警察は組そのものを一網打尽にする証拠を狙っているのではないか?と、組長は恐れているのだった。次郎が自首を覚悟した夜、ボストンバッグを待った真美が訪れた。思わずみつめあう次郎と真美は、二人だけの世界へと逃避をしていく...
エピソード
本作ではフィルムの増感処理の方法を変えて柔らかい画面を作っており、色彩も薄く滲んだ独特の色調になっている。ただし、非常に微細なものであり家庭用のテレビやビデオ鑑賞ではその効果は判別が難しい。
中平と親交が強い女優の和泉雅子は、彼に頼まれて本作で登場するなぞなぞを考えたといわれている。
韓国でも「裸足の青春」という本作のリメイク版ともいうべき作品が作られている。映画・テレビドラマとして数作品が作られている人気のストーリーで、90年代にはペ・ヨンジュン主演のテレビドラマ版も作られているのだが、原作の許可は取っておらず、いわばオマージュ作品ともいうべき存在である。
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