犬神家の一族
(いぬがみけのいちぞく)
1976年(昭和51年)10月16日に公開された日本映画。
監督は市川崑。横溝正史作の長編推理小説「犬神家の一族」を映画化した作品である。主演は石坂浩二で、2006年にも同じく石坂を主演にして、市川自らがリメイクしている。
薬師丸ひろ子主演の『セーラー服と機関銃』、ジョー山中の歌う主題歌も大ヒットした『人間の証明』等々、70年代?80年代の映画界にムーブメントを起こした、いわゆる『角川映画』の第1弾でもある。
その衝撃的な展開、複雑な人間模様、『湖面に逆立つ死体の白い両足』が代表する数々の名シーン、美貌の中にもどこか影を持つ三姉妹や『佐清(すけきよ)』たちといった個性的かつ強烈なキャラクターなどから、ミステリー、サスペンスもの、ホラー系などのジャンルの垣根を超えて、いまだに根強いファンを持っている作品である。
※ボーダーレスに所属するクリエイターの作品ではありません
あらすじ
日本中がまだ太平洋戦争の傷も癒えていない昭和22年。犬神財閥の創始者である犬神佐兵衛は、不可解な遺言状を残してこの世を去った。不審に思った犬神家顧問弁護士の助手である若林は、遺産相続に不吉な争いが起こると感じ、私立探偵の金田一耕助に相談の手紙を送る。しかし若林は何者かに毒殺されてしまい、そこから陰鬱な連続殺人事件は幕を開けるのだった。『遺産相続』という問題を軸に、人間の醜悪な感情が交錯する事件。不可解な遺言状に操られるように、関係者たちは次々と死体となって発見されていく。はたして金田一耕肋はこの事件を解き明かすことができるのだろうか...
エピソード
非常に人気のある作品で、上記の通り市川自身も2回「犬神家の一族」の監督を行なっている。
公開直後に犯人の名が広まってしまうという、いわゆる「ネタバレ」のリスクを伴う"推理モノ"であるにもかかわらず、興行収入が17億円という空前の大ヒットとなり、いまだ「日本映画史上最高のミステリー作品」との呼び声も高い。
映画の他にもTVドラマ、漫画、ゲームなど、あらゆるメディアで作品化が行われた。この第1作に影響を受けたクリエイターは多く、アニメ映画監督の庵野秀明は「新世紀エヴァンゲリオン」において、同作品のオマージュを複数見せている。また「リング」、「らせん」などの映画プロデューサーとして活躍する一瀬隆重も、もっとも影響を受けた作品にこの「犬神家の一族」の名を挙げている。
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