著名な映画作品一覧日本映画作品　ヱヴァンゲリヲン新劇場版: 序

ヱヴァンゲリヲン新劇場版: 序
（エヴァンゲリオン しんげきじょうばん：じょ / EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE.）

2007 年（平成19 年）9 月1 日に公開された日本のアニメーション映画
監督は庵野秀明であり、自身の作品である「新世紀エヴァンゲリオンシリーズ」を新たな設定やストーリーで再構築した作品になっている。シリーズ新劇場版第1 作目として制作された本作は、基本的にTV シリーズの第壱話から第六話までのストーリーを踏襲しているが、制作サイドは「リメイク」という言葉を使わずに「リビルド（再構築）」であるとしている。これは新設定やストーリーの変更があることはもちろん、製作の母体がGAINAX からスタジオカラーに移ったことも理由とされている。ただしGAINAX のスタッフをはじめとするTV シリーズの主要スタッフは、今作でも引き続き制作に関わっている。2009 年6 月4 日には、PSP 版とPS2 版のゲームソフトが同時発売され、大人気となっている。そのPSP 版、PS2版では新世紀エヴァンゲリオン (NINTENDO64) 本作と同じく「ベック」が開発を務め、新世紀エヴァンゲリオン2 の 本作と同じく「芝村 裕吏」がディレクターを務めた。第31 回日本アカデミー賞 優秀アニメーション作品賞。

※ボーダーレスに所属するクリエイターの作品ではありません

あらすじ

西暦2000 年に南極大陸に隕石が落下し、水位の上昇により人類の半数が滅亡するという未曾有の天変地異「セカンド・インパクト」が発生する。それから15 年後の世界を舞台としている。第三新東京に父親に呼び出された碇シンジは3 年ぶりに父親と再会する。シンジは弱音を吐き、出来る分けないと拒むが、その時に「綾波レイ」、使徒から、重傷を負わされる。それを見たシンジは、乗る決意を出す。そしてネルフが開発した汎用ヒト型決戦兵器・人造人間「エヴァンゲリオン」初号機に乗り、正体不明な「使徒」と呼ばれる外敵と戦うことになっていく。ネガティブ思考なシンジは、自分の境遇に悩みながらも、自分と同じエヴァンゲリオンパイロットやネルフの職員たちと触れる中でシンジは自分にしかできないことと考えていく...

エピソード

作品タイトルである「ヱヴァンゲリヲン新劇場版: 序」の「序」の部分は雅楽の用語「序破急」に由来している。そのために同作品の続編は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版: 破」、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」（急と同じ発音のQ をかけている）となっている。海外では第12 回釡山国際映画祭に招待され、クロージング作品として上映された。さらに今回から、全編にわたってデジタル撮影や3DCG が使われている。3DCG とは、（三次元コンピュータグラフィックス）の略で、コンピュータの演算によって、3 次元空間内の仮想的な立体物を2 次元である平面上の情報に変換することで、奥行き感（立体感）のある画像を作る手法である。劇中に登場する使徒は、旧作と一つ順番がずれているのが分かる。それは、新劇場版オリジナルの使徒を捕獲しているからである。