著名な映画監督一覧日本人映画監督 北野 武

北野 武
(きたのたけし 1947年1月18日~)

芸人として、役者として、映画監督として活躍をするマルチタレント。日本国内よりも海外評価の方が高いという異色の監督。東京都足立区出身。血液型O型

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映像作品に対するこだわり

日本国内では天才芸人として非常に有名なビートたけし。映画監督として作品を製作する際はクレジットを「北野武」として区別している。国外では芸人というよりも「映画監督」としての知名度が圧倒的に高く、カンヌでの受賞やロシアでの高い評価など、国際的な監督としての地位を確立している。日本国内での影響として、北野のように異分野で才覚を発揮した人たちが新しい創作の場として映画を選択することが増えた。同じ芸人出身としてはダウンタウンの松本人志、たけし軍団ではダンカンが監督デビューしている。幅広いジャンルに挑戦していく姿勢を北野は推奨しながらも、「芸人の撮った映画」のようないわゆるレッテル貼りに関しては苦言を呈している。特筆する技法としては、「キタノブルー」が挙げられる。これは中期までの作品に顕著な手法で、作品全体のトーンや小道具に青を使用するものである。撮影中に降り出した突然の雨で画面が青一色になったのがきっかけだとされ、また、出来る限り画面の中に使われている色の数を減らしていくうちに、青色に注目するようになったともいわれている。この手法は特にヨーロッパで高く支持された。ただし、2002年公開の「Dolls」以降、この手法は徐々に使われなくなってきている。演出面においては、北野映画で避けて通れないのが"暴力"である。自身の映画監督としてのキャリアのスタートが「その男、凶暴につき」であり、1993年にはヤクザの抗争を描いた「ソナチネ」2001年には「BROTHER」、そして2010年の「アウトレイジ」、2012年の「アウトレイジビヨンド」と、定期的にバイオレンスムービを撮っている。これに関して北野はたびたび「ヤクザが出てくる映画を撮ったら『なぜバイオレンスをテーマにするんですか!』と非難されて。で、大人しいのを撮ったら『どうしてバイオレンスを撮らないんですか?』と聞かれる」そして「暴力もヤクザも肯定はしない。むしろ否定している。拳銃を持った人間は、最後には不幸になるっていうのを描いているつもり」という旨の発言をしている。なお、暴力シーンを撮る際には、映像自体は淡白に撮るが、例えば拳銃ごとに発射音を変える等、音にはこだわりを持つようにしているそうである。

エピソード

監督を行うことになったきかっけは映画「その男、凶暴につき」の監督は当初、深作欣二という方向で進んでいたがスケジュールなどで折り合いが付かず、深作は監督を辞退。主演を予定されていた北野に話題性なども含め、白羽の矢が立ち製作がはじまった。

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