空の大怪獣ラドン
(そらのだいかいじゅうらどん)
1956年(昭和31年)12月26日公開された日本映画。
監督は本編を本多猪四郎、特撮部分を円谷英二が担当している。東宝映画初のカラー怪獣映画。原作は日本のオカルト・ライターの草分け的存在である黒沼健が担当。ゴジラに続く怪獣として、そしてこの後に続くモスラらと共に、東宝怪獣映画を支えていくことになる。中生代に生息していた翼竜・プテラノドンの生き残りで、核実験の際の放射能の影響を受け復活。体長8メートル、体重1トンの空飛ぶ怪獣として、本作では九州を中心に大暴れする。
※ボーダーレスに所属するクリエイターの作品ではありません
あらすじ
熊本・阿蘇付近の炭鉱で謎の出水事故が発生した。現場に駆けつけた技師の河村繁(佐原健二)は、そこで炭鉱夫の無残な惨殺死体を発見する。炭鉱は騒然となる中、容疑者が上がるも確証に欠き犯人探しは難航する。捜査を進める警察官も惨殺され、事件は連続殺人事件へと発展するものと思われたその時、意外な真犯人が見つかる。それは体長2メートルを超える巨大な古代トンボの幼虫・メガヌロンであった。しかしこのとき地震が起こり炭鉱は落盤するという大事故が発生。坑内に閉じ込められ意識を失い、記憶を失いながらも、河村は無数の怪獣の蠢きと、それらを食らう別の怪獣の姿をおぼろげにみるのだった。時同じくして、国籍不明の超音速飛行物体が確認される。そして、事件に呼応するかのように家畜や人が忽然と消えて行く。不可解な出来事に日本中が慄く中、落盤事故の生存者である河村は恋人の飼っている文鳥の卵が孵化する様子を見て、とてつもなく恐ろしい怪獣のことを思い出すのだった...
エピソード
本作の脚本には、黒澤明もアドバイスを出したといわれている。
ラドンの卵や体重などを計測するためにコンピューターを使用する場面があるが、日本の怪獣映画だけではなくSF作品においてもエレクトロニクス機器を導入する場面が出てくるのはこれが初めてである。
衝撃のラストシーン、噴火する阿蘇山に墜落し苦しむラドンの姿は、特撮ファンの間でも語り草となっているが、実はピアノ線が溶岩のセットの熱で焼き切れたためであり、脚本上でのラストシーンは「ラドンは(死なずに)阿蘇山上空を飛ぶ」だけであった。
映像・動画制作をご検討のお客さま
映像・動画制作の目的は、お客さまによって違います。
お客さま一人一人の目的やお悩みに対して的確で柔軟なご対応ができるのは、
完全内製化体制で実績を積んできたボーダーレスならでは。
映像・動画に関するご相談は、対応力と制作技術に自信を持つボーダーレスにお任せください。
ご相談や無料お見積りのご依頼は、電話またはメールからお気軽にどうぞ。