座頭市
(ざとういち ZATOICHI)
2003年(平成15年)9月6日に公開された日本映画。
監督は北野武であり、主演・脚本も自身で務めている。勝新太郎の代表作である人気時代劇「座頭市シリーズ」の一部の設定を踏まえながらも、完全なオリジナルストーリーとなっている。北野にとって初の時代劇映画。旧来の北野作品に見られる「難解さ」、「過剰な暴力描写」を払拭した非常にエンターテインメント性が高い作品として仕上がっている。また、一般的な時代劇とは違い「主人公が金髪」、「タップダンスを含むミュージカル的要素」など北野のオリジナリティが光る作品である。本作は高い興行成績を記録。「海外評価は高い(逆にいえば日本では成功しない)」といわれ続けた北野映画だが、本作は国内での圧倒的な支持を得る作品となった。ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞受賞をはじめ、国内外問わず多数の賞を受賞した。キャッチコピーは『最強。』R-15指定作品ではあるが、DVD版は15歳未満でも現在レンタル可能である。
※ボーダーレスに所属するクリエイターの作品ではありません
あらすじ
『座頭』とは、江戸時代にあった盲人たちの地位・階級を表わす言葉。その言葉が示す通り、両目の見えない按摩師の市(ビートたけし)は、ある宿場町へと流れ着く。彼は町民たちから、その街で幅を利かせているヤクザ・銀蔵(岸部一徳)一家の悪行の数々を耳にする。時を同じく、その町に流しの芸者をしながら両親の命と財産を奪った"くちなわの親分"を探す旅を続ける姉妹、おきぬとおせいがやってくる。そして、またまた同じ日同じ町に現れたのが、腕の立つ脱藩浪人・服部源之助(浅野忠信)。重い病を抱える妻・おしの(夏川結衣)の薬代を稼ぐべく、銀蔵一家の用心棒を引き受ける。偶然にも居酒屋で合間見える、市と源之助。市の持つ朱色に塗られた杖が、実は"仕込み"の杖であることを知る源之助。お互いに『ただ者ではない』と認識しあうのだった。そんな中、おきぬとおせい達の仇が銀蔵たちであると知った市は、彼女らのために一肌脱ぐことを決意する。しかしそれは、あの源之助と戦わざるを得ないということでもあった。三すくみの思いがそれぞれに交差する宿場町。果たして市は、あの銀之助を倒し、銀蔵一家を壊滅させることができるのか?そして、物語は意外な結末へと進んでいくのだった。
エピソード
多くの時代劇で活躍してきた千葉真一と松方弘樹は「時代に媚びた時代劇を作るべきではない」、「海外の受賞狙いの作品」など辛辣なコメントをした。
たけしは、生前の勝新太郎から「座頭市に出てみるか?浪人役とか、どうだ?」と、軽く出演依頼をされたことがある。本作の出来栄えに非常に自信を持ちながらも「勝さんは超えられない」とコメントをしている。
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