女優霊
(じょゆうれい)
1996年(平成8年)3月2日に公開された日本映画。
監督は中田秀夫、脚本は高橋洋。のちに鈴木光司原作の小説「リング」の映像化で、新時代のジャパニーズ・ホラーを幕開けする二人の初タッグ作品である。本作は中田にとっての映画デビュー作であり、同時に初期の傑作として数えられている。2010年にアメリカでフルーツ・チャン監督によるリメイク版「THE JOYUREI~女優霊~」が公開された。
※ボーダーレスに所属するクリエイターの作品ではありません
あらすじ
監督に昇進したばかりの村井(柳ユーレイ)は気合が入っていた。なんといっても初監督作品である。あらゆる準備は万全、カメラテストも順調に進む。ところが、そのラッシュフィルムをチェックしたところ、途中から今回のストーリーには全く関係ない映像が紛れていた。どうやら昔、製作中止になった作品の一部のようでもある。しかし、その映像は、村井が幼い頃にどこかで見たことのあるような映像だったのだ。釈然としない思いをかかえながらも、彼の撮影は順調に進んでいったのだが、ある日、村井はロケバスの窓から、髪の長い女性を見かけてギョッとする。それはあのフィルムに写っていた女性だったのだ。不気味に思いながらもロケを続行させているうちに、出演している女優の一人がセットの上から転落死したのだった。おぼろげな記憶を頼りに、子供の頃に見た映像の真相をしらべていくうち、恐ろしいことが判明する。その記憶の中の彼女もまた女優で、昔、今回の事件と同じ場所で、そして同じように転落死したということだった...
エピソード
本作はジャパニーズ・ホラーブームの礎として高い評価を受けている。しかし同時に、ホラー愛好家の間では「あまり怖くない」という否定的な意見もある。その評価に対しての反省と、『今度は思いっきり怖がらせてやろうという』という挑戦の気持ちから、世界的に大ヒットした「リング」は誕生している。
本作の骨子ともいえる、"主人公の村井が子供の頃に見た映像"というのは、脚本の高橋洋が実際に体験した話である。高橋は幼い頃にテレビで「シェラ・デ・コブレの幽霊」という作品の予告編を見、その記憶が本作品のモチーフとなっている。なお、この「シェラ・デ・コブレの幽霊」は、現存するフィルムが世界に2本しか確認されてないというホラー映画で、マニア垂涎の作品である。
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