紅の翼
(くれないのつばさ)
1958年(昭和33年)12月28日に公開された日本映画。
監督は中平康。空を舞台にしたアクション&サスペンスムービーで、640万人の観客を動員したという大ヒット映画である。主演は石原裕次郎で、企画・プロデュースは彼を発掘したことでも有名な"ターキー"こと水の江瀧子。メカニックの描写、細やかなカット割りなど、細部の演出にまでこだわり抜いた作品であり、中平にとっての最高傑作とする声も多い。
※ボーダーレスに所属するクリエイターの作品ではありません
あらすじ
遊覧飛行用のダブの副操縦士である石田康二(石原裕次郎)は、岩見産業の社長が射殺され、犯人は逃走したというニュースを飛行場の事務所で聞く。そんな中、八丈島の飛行場事務所から緊急の報せが届く。島の子供が破傷風にかかり、大急ぎで血清が必要だというのだ。運悪くダブが故障しており、セスナ機しかない中、康二はその役を買って出て八丈島に向かう。その際、もともとダブをチャーターした大橋(二谷英明)というもの柔らかな若紳士と、特ダネを追う女性記者・弓江(中原早苗)の二人もセスナに乗り込む。しかし、大橋は岩見社長を殺した犯人であった。拳銃を突きつけられたまま小型のセスナ機を操縦せざるを得ない石田は、大橋の目を盗み咄嗟の機転を効かせて遭難信号を送るのだが、運悪く見つかってしまい、次なる行動が取れなくなってしまう。殺人犯を乗せたままの地獄のフライトは続く... 果たして機内の二人の運命は?そして、石田は無事に血清を八丈島まで送り、子供の命を救うことができるのか...
エピソード
上記の通り、石原裕次郎を発掘したことで有名な水の江瀧子だが、実は本作品の監督である中平康も、彼女に才能を見出された一人である。処女作である「狙われた男」は、まだ助監督の身分であった中平を大抜擢したものである。
"思想よりもテクニック重視"を標榜する中平らしく、本作でもセスナ機の離陸シーンにあまりにも細かいカット割りを指示し、編集者の辻井正則が音を上げたといわれている。
夜明けのカットに丸二日間もかけるなど、中平のこだわりに手を焼いた会社側は「そんなことをしたいのならハリウッドでやれ」と非難するが、そんな声も意に介さず本作品を撮りきった。生前の中平自身も、本作の出来栄えを気に入っていたようである。
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