中田 秀夫
(なかた ひでお 1961年7月19日~)
黒沢清や清水崇らと並ぶジャパニーズ・ホラー映画監督の代表的人物のひとり。日本国内だけではなく、世界的にその名前を知らしめている。岡山県出身。
※ボーダーレスに所属するクリエイターではありません
映像作品に対するこだわり
映画は商品であり、芸術作品であるという持論を持っている。2005年に公開された「リング2」では自身が監督を務め、かねてからの念願であった"ハリウッド監督"となった上で、世界視点、日本視点と複数の眼で作品だけではなく映画界全体を見ようとしている監督のひとり。2009年に製作された「ハリウッド監督学入門」からもその姿勢が伺える。また、「女優霊→リング→仄暗い水の底から」という流れの中で前回作品に反省を十分に活かした演出を行なっている。その作品群から、最新鋭の技術を駆使する先鋭された映像作家のイメージがあるが、実はオーソドックスな、従来の日本映画の撮影手法も大切にしている監督であり、2014年公開の「MONSTERZ モンスターズ」において、巨大な集団が主人公に襲い掛かるシーンでは、周囲から勧められたCGを使用せず、のべ3000人を超えるエキストラを使用。実際に多数の人間が群がるシーンを演出した。これに関して中田は「何百人であるべき所が、何十人かのエネルギーで撮られたとなると、見ている観客はきっと心のどこかでショボさを感じると思う」旨の発言を行なっている。けっしてCG、VFXを否定するのでなく、出演者の熱や想いを伝えるためのテクニックとしてのアナログ的手法を大切にしているということである。2012年には東日本大震災をテーマにしたドキュメンタリー映画「3.11 後を生きる」を監督。自身が被災地を訪れ、被災者たちに直接取材を行なっている。世界的に有名な"J-ホラー映画監督"を超えて、新たな映像作品に挑んでいる。
エピソード
ジャパニーズ・ホラー映画監督の代表的人物のひとりに数えられているが、「本当に撮りたいものはホラーではない」と公言している。実はメロドラマ作品の製作を目指しており、2000年発表の手塚治虫作品「ガラスの脳」は悲願達成の作品だった。ロマンポルノの巨匠小沼勝監督の作品を愛好し、助監督時代は小沼に学んだ。しかし現場は非常に凄惨だったようで「殺意が覚えた」と冗談で語っている。
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