山田 洋次
(やまだ ようじ 1931年9月13日~)
「男はつらいよ」や「幸福の黄色いハンカチ」「釣りバカ日誌」など、庶民を見つめるという松竹映画の王道を行く国民的な監督。中国などでも日本映画界の第一人者として知られ、非常に評価が高い監督である。大阪府豊中市生まれ、満州育ち。血液型A型。
※ボーダーレスに所属するクリエイターではありません
映像作品に対するこだわり
現場での感覚を非常に大切にする監督で事前にコンテを詰めたりなどはしない。あくまでその場の直感やひらめきを重視している。人間ドラマにスポットを当てた作品が多く、社会の中で暮らす人たちの喜びや悲しみを丁寧に描いてくことを心情としている。風景、景色を大仰にとらえることは少なく、むしろその景色と一体化した中で人間ドラマを描く。主役・脇役・風景が一体となって、わざとらしくはならないような演出を心がけている。そういった庶民を見つめる作品は松竹映画の特徴であり、正統な松竹映画の後継者といわれ、また、古きよき日本映画の黄金時代を伝える最後の監督のひとりでもある。入社以来、一貫して松竹大船撮影所のみで仕事を続けるなど、撮影所内監督としての方法論を模索し続けた。いわゆる専属監督制が崩壊し、制作会社、配給会社、撮影所の組み合わせもフリー化したのが1970年代であり、その後も21世紀に入るまで一貫して同じ撮影所で製作し続けたスタンスは、"生涯、同じ歌を繰り返し何度も歌い続ける"山田の作家性と結びついているといわれている。
エピソード
自身の傑作シリーズである「男はつらいよ」で主演をした渥美清に対しては非常に感謝をしているという。渥美清が亡くなった際には長年の付き合いから弔辞を読み、無理に出演させた事を詫びている。また自分の死期を悟っていた渥美清に「山田さん大丈夫ですか?あなたは体を大事にして長生きしなければなりませんよ。」と言われたのが今でも心に残っているという。
演出面ではあまり口出ししないイメージの監督であるが、上記の通り、自然でわざとらしくないものを撮るためには妥協を許さない一面もあり、「幸福の黄色いハンカチ」の撮影時、桃井かおりは「まだ2時間もあるわ」の台詞の最後の"わ"のイントネーションについて、50テイク以上もダメ出しされたそうである。
代表作品
- 男はつらいよ
- 幸福の黄色いハンカチ
- たそがれ清兵衛
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