スタンリー・キューブリック
(Stanley Kubrick 1928年7月26日~1999年3月7日)
アメリカ生まれの映画監督。後にハリウッドシステムに嫌気がさし、イギリスに活動拠点を移す。天才的な独創性を持った20世紀を代表する映画監督のひとり。
映像作品に対するこだわり
何から何まで完璧に自分の作品をコントロールしたい――映画表現に妥協がなく完璧主義者だったキューブリック。そのために、レンズシステムを始め、あらゆる機材の開発に余念がなかった。自然光を使う、奥行きの出る広角レンズの使用、カメラの扱いも撮影も上手だったそうである。「上目遣いで画面を睨み付けるという演技」を恐怖演出として使用し、「キューブリックの凝視」と批評家たちなどに呼ばれている。役者に対しての要求は非常に高く、100回以上のテイクは有名な話。キューブリックは「俳優がちゃんと台詞を覚えて撮影に臨み、自分のなすべき演技を階段を降りるように何も考えずに自然にできれば何度もテイクはしない」と語っている。また音楽など映像にまつわるすべてに完璧を求め作曲家のレナード・ローゼンマンは「これからはずっと仲のいい友達でいよう。ただし、一緒に仕事をするのはよそう」と話したそうである。上映される映画館の立地条件にまで意見したがり、日本語字幕には更にそれをもう一度英訳させて自身で再確認するなど、彼の完璧・そして完全主義を示すエピソードは枚挙にいとまがない。"彼は映画監督というよりもむしろ映像の作家である"などと評価されることも多い。
エピソード
飛行機の免許を持つほどだったが、自身が飛行機事故を経験したこと、知人が墜落事故に巻き込まれ亡くなったことから大の飛行機嫌いになる。そのため表彰やプロモーションのために海外に出ることはなかった。スティーブン・スピルバーグと親交があり、「A.I.」打ち合わせの際にはスピルバーグがキューブリック邸に訪ねにいっている。
プライベートでも変わったエピソードが多い。ほとんど全くといっていいほど家を出ない、めったなことでは誰も家に招待しない、行きつけの店であってもクレジットカードの名前を見られたりサインをしたりするのを嫌い、すべて現金で通す... 死因も『心臓発作』とされているが、遺作となった「アイズ ワイド シャット」の、本人も立ち会った極秘試写会の5日後であり、真相は謎のままである。
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