- 誰でも動画を発信できる時代 目次
1誰でも動画を発信できる時代
パソコンの圧倒的な高性能・低価格化、そしてインターネットの爆発的な普及をバックグラウンドとして、現在は、誰もがデジタルデータを扱うことができる時代となり、誰もが簡単に動画製作を行える時代となっています。同時に、インターネットによる世界的なネットワークの構築は「動画を作りたい」という欲求だけにとどまらず、「動画を公開したい」という欲求を満たしています。
2004年にはじめて動画が投稿された動画共有サービスである「You Tube」は、個人の動画クリエイターを爆発的に増加させることに貢献し、動画制作ソフトなどの需要を高めています。当然、そこに投稿される動画の質はピンキリではありますが、その中には「これが一般の素人なのか」と思うほどの映像作品も数多く投稿されています。
また、2006年にサービスが開始された、日本版動画共有サービスである「ニコニコ動画」は、特に若年層のネットユーザーをターゲットとして、様々な動画が製作され、日々、大量の動画が投稿されています。かつて動画とは、「特殊な技術」「特殊な環境」といった要素がが揃って、はじめて一般に公開されるという、非常に限定的な作品のひとつでした。
しかし、コンピュータ、そしてインターネットの普及を背景としたデジタルデータの時代において、それは全く特殊なことではなく、誰もが行えるものとして広く定着をはじめています。今や、専門業者だけが製作できるようなものではなく、環境さえ整えば中学生や高校生でも動画を制作できる時代になっているわけです。現在、我々が生活しているこの時代は、「動画」というものの定義が大きく変わっている時代といっても過言ではないでしょう。
2動画の時代のリスク
しかし、誰もが動画制作と公開・投稿ができる現代には、数多くのリスクが存在しています。ひとつ挙げるとすれば、楽曲や画像などにおける「著作権」の問題です。著作権は個人利用の範疇であれば特に問題はないのですが、個人の範囲で製作され投稿されたものが爆発的な人気となり、後になって著作権などのような権利関係でトラブルが発生したケースというのは、現代において決して珍しい話ではありません。
リスクに対する対応というものはは、映画業界でもTV業界でも、業界全体や企業全体の"知識"として構築されてきました。それはルールであり、モラル・倫理とも呼べるものです。しかし個人で製作を行っている人たちには、そういった蓄積がありません。そのために、リスクを知らずに動画を公開してしまうケースが多いように感じます。
また個人への中傷などがあった場合、アナログデータであれば回収をすることで事態の収拾が比較的容易でしたが、インターネット上に公開されたデジタルデータの場合は、完全に消すことが不可能と言われています。悪意がないままに中傷をしている可能性や、悪意なき中傷を受けている可能性など、デジタルデータの時代ならではの問題は山積しています。
つまり、私たちは今、リスクとメリットが共存し、数多くの問題が入り組んだ「カオスの時代」に存在しているのです。動画製作や公開・投稿を行う際は、そのことぜひとも忘れずにいていただきたいのです。それが「誰でも動画を発信できる時代」に最低限持つべきモラルだと思います。
モラルなき業界は、リスクにさらされ、徐々にメリットが失われてゆきます。これは熟成された市場に良く見られる現象ですが、モラルが崩壊することで、徐々に業界や市場のリスクが拡大してゆく...という話は、決して珍しいことではないのです。かつてはプロフェッショナル・専門家だけであった業界・市場が、一般にも広く普及した結果、非常にリスクが大きくなり、国がそのリスクを管理しなければならなくなった、という事例もあります。
例えば「投資」の業界です。昔は銀行のトレーダーだけが扱う事のできた株式や外貨の取引が、一般の人達でも"手軽に"扱うことができるようになった途端、モラルの未成熟なことから財産を失う人などが急増し、国が法律などを用いて規制をかけるようになったことは、記憶に新しい話です。今、同様のことがこの動画制作と公開・投稿に起こりつつあります。
幸い、未だ規制などで管理されることはありませんが、動画の公開によって生活に被害を及ぼすような事例が増えれば、規制される可能性も否定できません。そうなる前に、私たちひとりひとりがしっかりとモラルについて考えるべきと言えます。趣味として楽しむ人もいれば、ビジネスとして制作を行う人もいます。
しかし、いずれにおいても根底にあるものは同じであり、不自由な業界になってほしいと願っている人は誰一人いないはずです。これからも自由な動画制作と公開・投稿を続けたいと願うのであれば、リスク・メリット、そしてモラルについての考え方を、少しずつでも改めてゆく必要があるのではないでしょうか。
- 動画編集ソフトの歴史目次
他の動画制作ソフトの使い方
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After Effects CS6
映像のデジタル合成やアニメーションなどを行うことが出来るソフトになっており、この分野では代表的なソフトになっています。
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EDIUS Neo 3
ここでは「アマチュア向け」として紹介をしていますが、その機能性は非常に高く家庭用としては最高峰と呼び声が高い製品です。
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EDIUS Pro 6.5
「EDIUS Proシリーズ」は文字通りプロフェッショナル用に製作された動画編集ソフトとなっています。
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Premiere Elements 11
ここでは「Premiere Elements 11」をアマチュア向けソフト、「Premiere Pro CS6」をプロ向けソフトとして紹介しています。
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Premiere Pro CS6
ここでは「Premiere Pro CS6」をプロ向けソフト、「Premiere Elements 11」をアマチュア向けソフトとして紹介しています。
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Windows Live ムービーメーカー
マイクロソフト社が開発した動画編集ソフトであり、Windowsのパソコンであれば基本的にデフォルトで入っているソフトとなっています。
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